ファクタリング利用者の会 – 経営者同士の情報交換

ファクタリングを実際に利用した中小企業経営者が集まる情報交換の場。実体験に基づく手数料情報、業者比較、成功・失敗談を共有し、同じ悩みを持つ経営者同士で支え合います。

データで見るファクタリング業者ランキング〜手数料・スピード・対応力〜

皆さん、こんにちは。
「ファクタリング利用者の会」の佐藤です。

私は横浜で建設資材の卸売業を営んでおり、かれこれ20年近く会社を経営しています。
ご多分に漏れず、この業界特有の長い支払いサイトには常に悩まされており、これまで何度もファクタリングで急場をしのいできました。

コロナ禍で初めて利用した際は、情報が少なく業者選びに本当に苦労しました。
「手数料は妥当か?」「本当にすぐ入金されるのか?」と不安だらけでしたね。

今では年6〜8回は利用するようになりましたが、多くの経営者仲間から「どこの業者が良い?」と相談を受けることが増えました。
そこで今回は、私の経験と仲間からの評判を元に、単なる数字の比較ではない、利用者目線でのファクタリング業者ランキングをお届けしたいと思います。
特に見落としがちな「対応力」にも焦点を当てていきますので、皆さんの業者選びの一助となれば幸いです。

関連記事:建設業界のファクタリング活用術〜季節変動と長期サイトへの対応〜

なぜ私がファクタリング業者のランキング記事を書くのか

初めてのファクタリング利用と業者選びの失敗談

あれは2020年の春、コロナ禍で世の中が混乱し始めた頃でした。
いくつかの取引先から「支払いを少し待ってほしい」という連絡が相次いだのです。

気持ちは痛いほど分かるのですが、こちらの仕入れ先への支払いは待ってくれません。
このままでは資金がショートしてしまう…まさに倒産の危機でした。

そんな時、経営者仲間から「ファクタリングという手がある」と教えられたのです。
藁にもすがる思いでネット検索し、とにかく手数料の安さを強調していた業者に申し込みました。

しかし、これが失敗でした。
電話口の担当者は事務的で、こちらの焦る気持ちなどお構いなし。
専門用語ばかりで説明も分かりにくく、追加の書類を次から次へと要求され、結局、入金されたのは1週間後でした。

「手数料という数字だけでは見えない部分がいかに重要か」
この時の苦い経験が、今の私の活動の原点になっています。

「対応力」こそが業者選びの肝心要である理由

私の信条は「商売は人と人とのつながり」です。
これはファクタリングにおいても例外ではありません。

良い担当者は、我々のような建設業界の慣習、例えば支払いサイトの長さや、急な資金需要が発生する事情をよく理解してくれます。
「佐藤さん、今回はこういう状況なんですね。でしたら、この方法が一番スムーズですよ」と親身に相談に乗ってくれる存在は、本当に心強いものです。

一方で、以前の私が経験したように、マニュアル通りの対応しかできない担当者もいます。
これでは、ただでさえ資金繰りで精神的に追い詰められているのに、余計なストレスを抱えることになりかねません。

資金調達は、単なるお金のやり取りではありません。
会社の未来を左右する重要な経営判断です。
だからこそ、数字の裏にある「対応力」や「信頼関係」を、私は何よりも重視しています。

【2025年版】建設業経営者・佐藤が選ぶファクタリング業者ランキング

これから紹介する会社は、私自身が利用した経験や、信頼できる経営者仲間からの評判を基に厳選しました。
手数料やスピードはもちろん重要ですが、ここでは特に我々のような建設業界の事情をどれだけ理解してくれるか、という「対応力」を重視して評価しています。

あくまで一個人の見解ですが、皆さんの参考になれば嬉しいです。

順位会社名手数料(目安)スピード(最短)対応力佐藤のコメント
1位ビートレーディング2%~2時間業界最大手で安心感は抜群。建設業に詳しく、話が早い。対面も可能なので初心者にも。
2位日本中小企業金融サポート機構1.5%~3時間一般社団法人という安心感と手数料の安さが魅力。経営相談に乗ってくれることも。
3位アクセルファクター2%~即日審査が柔軟で「他社で断られた」という仲間からの評判が良い。180日サイトも対応可能。
4位QuQuMo(ククモ)1%~2時間オンライン完結でとにかく速い。ただ、直接話したい私のような世代には少し不向きかも。
5位建設業特化型(けんせつくん等)5%~2時間業界特化だけあり、注文書段階で対応してくれるなど、サービスが非常に専門的。

【第1位】ビートレーディング

手数料: 2%〜
スピード: 最短2時間
対応力:

やはり業界最大手としての安心感と実績は大きいですね。
私の経験でも、建設業の取引に非常に慣れており、担当者の知識が豊富で話が早いです。
オンラインだけでなく、対面や出張での契約にも対応してくれるため、初めてで不安な方や、私のように直接顔を見て話したい経営者には特におすすめしやすいです。
仲間内でも「困ったらまずビートレーディングに相談する」という声は本当に多いですね。

【第2位】日本中小企業金融サポート機構

手数料: 1.5%〜
スピード: 最短3時間
対応力:

こちらは一般社団法人が運営しているという点で、独特の安心感があります。
営利を第一の目的としていないためか、手数料が業界でも最安水準なのが最大の魅力です。
担当者の対応も丁寧で、私の仲間の中には、ファクタリングだけでなく助成金の相談に乗ってもらったという者もいました。
ただ、人気があるためか、タイミングによっては少し連絡がつきにくいことがある、という声も耳にします。

【第3位】アクセルファクター

手数料: 2%〜
スピード: 最短即日
対応力:

審査通過率が93%と公表されており、柔軟な審査に定評があります。
私の周りでも「他の業者で断られた案件を相談したら、アクセルファクターさんだけが親身に話を聞いてくれて、無事に資金化できた」という事例があります。
支払いサイトが最大180日後の債権まで対応可能な点も、我々建設業にとっては非常に心強いポイントです。

【第4位】QuQuMo(ククモ)

手数料: 1%〜
スピード: 最短2時間
対応力:

オンライン完結型で、とにかく手続きがスピーディーなのが特徴です。
私も急ぎの案件で一度利用したことがありますが、申し込みから入金まで本当に早くて驚きました。
ただ、すべてがオンライン上でのやり取りになるため、担当者と直接話して、細かいニュアンスを伝えながら相談したい、という方には少し不向きかもしれません。
正直、ITが少し苦手な私のような世代には、少しハードルが高いと感じる部分もありましたね。

【第5位】建設業特化型ファクタリング(けんせつくん等)

手数料: 5%〜
スピード: 最短2時間
対応力:

最近は「けんせつくん」のように、我々、建設業界に特化したサービスも増えてきています。
こうした業者は業界の事情を深く理解しており、請求書になる前の「注文書」の段階でファクタリングに対応してくれるなど、かゆい所に手が届くサービスが魅力です。
私自身はまだ利用経験がありませんが、専門性が高い分、建設業特有の悩みには一番響くかもしれないと、今一番注目しています。

参考:建設業ファクタリング

データだけでは分からない!失敗しないための業者選びチェックリスト

契約前に必ず確認すべきこと

  1. 手数料の内訳は明確か?
    • 登記費用や印紙代など、手数料以外に別途請求される費用がないか必ず確認しましょう。
  2. 契約形態はどちらか?
    • 取引先に知られたくない場合は「2社間ファクタリング」である必要があります。
  3. 償還請求権はないか(ノンリコースか)?
    • 万が一、売掛先が倒産しても支払い義務を負わない「ノンリコース契約」かを確認するのは絶対です。
  4. 契約書の内容に不利な条項はないか?
    • 契約書は必ず隅々まで読み、不明な点は納得できるまで質問しましょう。安易にサインしてはいけません。

良い担当者を見極めるための質問例

業者との面談や電話では、ただ説明を聞くだけでなく、こちらから質問を投げかけることが重要です。
相手の姿勢や知識レベルを測ることができます。

  • 「建設業の支払いサイトは長いのですが、そのあたりはご存知ですか?」
  • 「今回の資金使途は、次の現場の材料仕入れなのですが、そういったケースのご経験は豊富ですか?」
  • 「御社の一番の強みは、他の会社と比べてどういう点ですか?」

こうした質問に対して、こちらの状況を親身に理解しようとしてくれるか、具体的な事例を交えて分かりやすく答えてくれるかどうかが、良い担当者を見極めるポイントです。

よくある質問(FAQ)

Q: 悪徳なファクタリング業者を見分けるポイントは?

A: 私の経験上、以下のような業者は注意が必要です。

  • 手数料が相場より極端に高かったり低すぎたりする
  • 契約書の内容を曖昧にしたり、書面を渡さなかったりする
  • 会社の所在地や固定電話がなく、連絡先が携帯電話だけ

少しでも「おかしいな」と感じたら、契約を急がず、必ず他の業者にも相談することをお勧めします。

Q: 取引先にファクタリングの利用を知られずに済みますか?

A: はい、利用者とファクタリング会社の2社間で行う「2社間ファクタリング」であれば、取引先に通知されることはありません。 私もいつもこの方法を利用しており、取引関係に影響が出たことは一度もありませんのでご安心ください。

Q: 個人事業主や一人親方でも利用できますか?

A: はい、多くのファクタリング会社が個人事業主に対応しています。 実際に私の周りの一人親方も、急な資金需要の際に利用して助かったと話していました。ただし、業者によっては法人のみを対象としている場合もあるので、事前にウェブサイトなどで確認が必要です。

Q: 赤字決算や税金滞納があっても審査に通りますか?

A: 可能性は十分にあります。 ファクタリングの審査で最も重視されるのは、自社の経営状況よりも「売掛先の信用力」だからです。 銀行融資を断られた場合でも、ファクタリングなら利用できるケースは多いので、諦めずに相談してみる価値はありますよ。

Q: 契約に必要な書類は何ですか?

A: 一般的には以下の3点があれば、審査を進めてくれるところが多いですね。

  1. 請求書や契約書など(売掛金の存在を証明する書類)
  2. 過去数ヶ月分の通帳のコピー(取引実績の確認)
  3. 身分証明書

業者によってはこれだけで済む場合もあれば、決算書の提出を求められることもあります。
QuQuMoさんのようなオンライン完結型の業者は、必要書類が少ない傾向にあるようです。

まとめ

今回は、私の実体験と周りの経営者の声を基に、ファクタリング業者をランキング形式でご紹介しました。

手数料やスピードといったデータも大切ですが、それ以上に、自社の状況を理解し、親身になってくれる「パートナー」として信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要だと、私は考えています。
特に我々建設業は、業界特有の事情も多いですからね。

このランキングが絶対というわけではありません。
ぜひ、この記事を一つの参考として、複数社に問い合わせて、ご自身の目で比較検討してみてください。

そして、皆さんにとって最適な一社を見つけ、厳しい資金繰りを乗り越えていきましょう。
このブログでは、今後も経営者の皆さんの役に立つ情報を発信していきますので、皆さんのファクタリング体験談なども、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
一緒にこの厳しい時代を乗り越えていきましょう!

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